足立区の未来
向けたアクション

小さな一歩の積み重ねで、
足立区の未来がつくられています。

2025.03.06
レポート

多様な個性が共存する竹の塚。まちに眠る魅力の原石を見つけ交流を通じて新たな可能性をつなぎたい

岩井さんの友人が経営する居酒屋「びぶ」でお話を伺いました

知人のイラストレーターに発注して作った、自己紹介ステッカー

知り合いの酒店オリジナルのトレーナーを身に着けた岩井さん

持ち前の気さくで優しいキャラクターで、下は3歳から上は80代まで、普段から老若男女さまざまな人たちとの交流を深めている岩井さん。人と人とをつなぐことで、竹の塚のまちの魅力を深め、広げたい。そして、困りごとがある人たちの力になりたい。そんな気持ちから始まった活動への思いや、今後の目標について伺いました。

PROFILE

岩井美菜子さん

愛称は「がんちゃん」。生まれ育った竹の塚の魅力をもっと住民の人たちに知ってほしいと、「おしゃべりスナックK」などのイベント運営に携わっています。区内で交友関係を発展させながら、出会った仲間たちの新たな交流も促すことで、竹の塚のまちの魅力や住んでいる人たちの暮らしをより豊かにしようと活動しています。

https://www.instagram.com/_gankorori_/?hl=ja

岩井美菜子さん
竹の塚出身・在住。

岩井美菜子さん

まちの声を聞き、助け合えるつながりを

生まれも育ちも竹の塚という岩井さんは、かねてから大好きな足立区の発展のために自分なりにできることを探していました。竹の塚の魅力を地元の人に語ってもらう、区主催のイベント「おしゃべりスナックK」(※1)にも運営側として参加。その際に、もっと竹の塚の魅力を住んでいる人自身に理解してもらいたいと感じたそうです。そして2024年の12月には、11年間勤めていた地元の郵便局を退職。これからは足立区や竹の塚の魅力を見つけ、発信するために活動していくことを決意しました。

活動の中で岩井さんが大切にしているのは、人と人との結びつきです。外国にルーツを持つ方も多い足立区には、国籍に限らず、価値観やセクシュアリティなど、さまざまな特徴を持つ人たちが共存しています。それぞれの良さを生かして掛け合わせたら、楽しいことができるのではないか。どんな属性を持つ人にとっても、満足できるまちを作りたい。そんな願いから、岩井さんは竹の塚界隈のイベントや集まりに足しげく通い、参加者に話しかけに行ったり、知り合いを紹介したりして、さまざまな縁をつなげています。

こうした活動の根底には、過去に岩井さんが身内を亡くした時に周りの人たちに支えてもらった経験があります。多くの友人が各自のできることを考え、それぞれのやり方で手助けしようとしてくれた姿に、いざというときに助け合える横のつながりの大切さを実感したんだそう。それからは、岩井さん自身が人と人との架け橋となり、自らが中心となる共同体ではなく、それぞれが助け合い各人にとって居心地の良いコミュニティの輪を広げていくことを目標にしています。

手先を使った物づくりが得意な岩井さん。「おしゃべりスナックK」では名札や呼び込み用のうちわを装飾したり、知り合いに絵を描いてもらって配布用の自己紹介ステッカーを製作したりと、クリエイティブな場面でも活躍しています。今後は、SNSを活用した足立区の魅力発信も視野に入れていくとのこと。岩井さんの竹の塚愛はこれからも多くの人たちに伝播し、さまざまなアプローチで地域の魅力が掘り起こされていくことでしょう。

(※1)おしゃべりスナックK…2024年秋から始まった、竹ノ塚駅前で不定期に開催される交流の場。

関連するSDGsゴール

目標11
目標17

Words for the Next!

未来の足立を見据える岩井さんの語録

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ライター

竹ノ塚で生まれ育った岩井さんから見て、足立区の魅力はどんなところにありますか?

岩井さん

とにかく人が温かいところですね。あとは、新しいものも古いものも、いろいろなものが共存しているところも魅力だと思います。移り変わりが激しくても、大事なところはずっと残っているような場所だなと思います。

ライター

足立区・竹の塚の今後について、期待していることはありますか?

岩井さん

「おしゃべりスナックK」で竹の塚の魅力を聞いた時、住民の優しさや下町情緒といった感覚的なものが多く、はっきり表現しにくそうな方が多かったのが印象的でした。私自身も、このまちのことは大好きですが、言語化が難しくて。だから、それぞれの地域の住民が地元の特長を深く理解し、もっと明確に魅力を言葉にできるようになれば良いなと思います。

ライター

最後に、今後の目標について教えてください。

岩井さん

足立区・竹の塚を、みんなが楽しく住みやすい場所にしたいと思っています。そのために、何かあった時に「あの人に相談すれば大丈夫」と思ってもらえるような存在でいたいですね。ちょっと大きな目標ですが、「足立区といえばがんちゃん」みたいな、目印のような人になりたいです。