足立区の未来
向けたアクション

小さな一歩の積み重ねで、
足立区の未来がつくられています。

2025.02.25
レポート

地元愛があふれる人々が集うシェアスペースで広がる竹の塚ならではのアクション

お店の中にはかわいい象グッズが並びます

竹の塚・西新井エリアを中心に、足立区の不動産事業を手掛けるヘヤナビ株式会社。愛らしい象のマークが目印です。オフィスには象の絵画や雑貨が並び、温かな雰囲気が漂います。近年、大規模な開発が進む竹の塚に対する熱い思いを、代表取締役の榎本真理子さんに伺いました。

PROFILE

ヘヤナビ株式会社

竹の塚を拠点に不動産事業を行うヘヤナビ株式会社。主力事業は、マンションやアパート・戸建ての賃貸管理や仲介を扱う「へやぞう」と、シェアスペースを管理・活用する「シェアぞう」の2つです。「へやぞう」は住まいの提供、「シェアぞう」は販売やイベント開催の場を支える役割を果たしています。

へやぞう
https://www.heyazo.info/
シェアぞう
https://sharezo.info/

榎本真理子さん
ヘヤナビ株式会社 代表取締役

ヘヤナビ株式会社

挑戦への一歩を応援する場所を作りたい

前職では別の不動産会社で店長を務めていた榎本さん。独立のきっかけは、当時お世話になっていた物件オーナーからの何気ない一言だったといいます。当時、会社の方針転換により賃貸管理業が終了することになり、榎本さんが担当していた多くのオーナーは不安を抱えていました。どうすれば良いか思いあぐねていたところ、あるオーナーから「榎本さんが社長となって、引き続き賃貸管理を引き受けていただけないでしょうか」という提案が。最初は不安でいっぱいだったものの、顧客からの信頼を力に独立を決意し、現在のヘヤナビ株式会社の設立に至りました。

榎本さんは「不動産業には街づくりの責任がある」と考えています。限られた物件数に対して、地域住民それぞれが多種多様なニーズを持っているため、時には住民全員の要望に沿った物件の活用ができないことがあります。そこで榎本さんは、シェアスペースの貸し出しを行う「シェアぞう」を考案。ヘヤナビ株式会社が一括して管理を行うことで、複数の利用者が自由にスペースを共有できる仕組みを構築しました。

現在はカフェやバーなどの短期出店先として重宝されている「シェアぞう」。今後は飲食事業にとどまらず、ワークショップの開催場所としての提供も検討しているそうです。榎本さんが目指しているのは、誰もが気軽に新しいことへ挑戦できる場の創生。「シェアぞう」利用者の新たな一歩を後押しすることで、自分で収入を得る力を身につけてもらいたいと考えており、SDGsのゴールである「貧困をなくそう」の達成も目指しています。

実際に、「シェアぞう」からスタートし、竹の塚以外の地域にも事業を広げた利用者もいるそうです。このような活動が広がっていく様子は、榎本さんの大きなモチベーションにもなっています。ゆくゆくは「シェアぞう」以外にも、誰もが気軽に新しいことに挑戦できる空間が誕生してほしいと語る榎本さん。竹の塚から始まる十人十色の新たな挑戦が、未来を切り拓く大きなアクションに変わる日も、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。

関連するSDGsゴール

目標1
目標8
目標11

Words for the Next!

未来の足立を見据える「ヘヤナビ株式会社」榎本さんの語録

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ライター

店内には象の雑貨がたくさんありますね。理由があるのでしょうか。

榎本さん

竹の塚周辺には雑貨屋が少なかったので、大好きな象のグッズを飾ることにしました。お客様からは「見ているだけで楽しい」と好評で、近日中には販売も始める予定です。

ライター

榎本さんから見た、竹の塚の印象を教えてください。

榎本さん

地元愛にあふれ、親しみやすい方が多いと感じます。住民同士の交流も活発で協力的です。みんなで力を合わせたら、何か大きなことが起こりそうだなと思ってワクワクしています。

ライター

竹の塚で実現してみたい取り組みはありますか?

榎本さん

竹の塚らしい名物を作りたいですね。例えば、紐を通した竹筒に足を乗せて歩くおもちゃ「竹ぽっくり」を使ったスタンプラリーや、街全体を使った音楽やアートのイベントとか。住民が一体となって楽しめたら素敵だと思います。