足立区の未来
向けたアクション

小さな一歩の積み重ねで、
足立区の未来がつくられています。

2024.09.05
レポート

「やってみたい」の実現に向けて全世代に開かれた交流の場を縁の下から支えたい

手元の作品は「ぐるぐる」をイメージして作ったものだそう

廃材を利用して作られた木彫りのオブジェ

子育てを終えて第二の人生を足立区でスタートしたいと考えていた矢先、縁があって「あやセンター ぐるぐる」スタッフに。これまでの人生経験を活用して、地域の人たちの「やってみたい」気持ちをサポートしたいと語る川畑さんに、足立区や「あやセンター ぐるぐる」への思いを伺いました。

PROFILE

あやセンター ぐるぐる

自治体SDGsモデル事業の一環として2023年10月に綾瀬駅西口高架下にオープンした「あやセンター ぐるぐる」。「やってみたいを、やってみる」をコンセプトに、フリースペースでさまざまなイベントを開催したり、普段はカフェスペースとして利用したりすることができる、地域の人々の憩いと交流・発信の場になっています。

あやセンター ぐるぐる
https://ayacenter-guruguru.com/

川畑絹江さん
足立区綾瀬在住。「あやセンター ぐるぐる」事務担当スタッフ

あやセンター ぐるぐる

全世代が相談しやすい場所づくりを

川畑さんが初めて「あやセンター ぐるぐる」に足を踏み入れたのは、利用者としてでした。独学で始めた木彫りや手芸の作品を、何かの形で生かせないかと相談に訪れたそうです。スタッフの方との会話の中で事務経験があると伝えたところ、思いがけず事務員として働くことになりました。キャリアを生かして施設運営を裏方から支えつつ、スタッフや来館者とやりとりする中で自身の「やってみたい」ことやできることはなんだろうと日々イメージを膨らませています。

「あやセンター ぐるぐる」には、赤ちゃんを連れたお母さんからご年配の方まで、幅広い世代の方が訪れます。先日は、小学生の女の子たちが扉を開けてくれました。「子どもが巣立ってしまい、母性が少し余ってしまって」 と笑う川畑さんは、自分だからこそ来館者に寄り添える部分があるのではないかと考え、時には育児や仕事の経験を基にした言葉を掛けることもあるそうです。

綾瀬の歴史を語り合う会や体操教室、読書イベントなど、さまざまなイベントが開催され、イベントがない日は近所の方々が集まってお茶を楽しんだり、リモートワークをしたりしている「あやセンター ぐるぐる」。個性豊かな面々が集まる館内の一角には、川畑さんが公園で拾った木や廃材をアップサイクル(※)したオブジェが飾られ、活気を添えています。これらの作品は「こんなこともできるんだ」と来館者の刺激となり、会話のきっかけや気軽に相談できる雰囲気づくりに役立てられています。

「普段の仕事や生活の中に、SDGsの考え方は自然と含まれているのかもしれません」と川畑さん。廃材を利用したアート作品や地域の人々が居心地良く過ごせる場所を作ることは、川畑さん自身はもちろん、この街の人たちの心も満たしていきます。意識せずとも、これも素敵なSDGsの形です。

何かやりたいことがあるとき、一息つきたいとき、「あやセンター ぐるぐる」に足を運んでみてください。そこにはきっと、新しい発見があるはずです。これからも「やってみたい」を起点としたエネルギーはコミュニティに発展し、来館者・スタッフ一体となって、ぐるぐると循環していきます。


(※)アップサイクル……廃棄予定だったものに新たな価値を与えて再生させること。

関連するSDGsゴール

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目標12
目標17

Words for the Next!

未来の足立を見据える「あやセンター ぐるぐる」川畑さんの語録

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ライター

現在は綾瀬にお住まいとのことですが、足立区の魅力はどんなところだと思いますか?

川畑さん

昨年秋に綾瀬に引っ越してきたのですが、住んでみるとすごく静かな場所だと感じました。お子さんも多く、公園がどこもきちんと整備されていて、気持ちよく過ごせるところが魅力だと思います。

ライター

子育てがしやすい街なのかもしれませんね。

川畑さん

そうですね。新しいマンションができたり、中学校がリニューアルしたりもしていますし、これから足立区で新しく生活を始めようとする若い層も増えていくと思います。足立区で大人になっていく子どもたちを地域全体で見守って、もっと子どもだけでも安心して遊べるような街になればいいなと思いますね。

ライター

今後チャレンジしたいことや目標などはありますか?

川畑さん

育児や女性特有の悩みに関する今までの経験を共有したり、事務や創作のスキルを施設運営に役立てたり…。できることは全部やりたいですね。「あやセンター ぐるぐる」では多種多様な話題に触れる機会があると思うので、来館者の方とお話しできる引き出しをもっと増やして、やりたいことがある人をしっかりバックアップできる力をアップデートしていきたいと思います。