向けたアクション
小さな一歩の積み重ねで、
足立区の未来がつくられています。
身体も心もまるっと元気に「繊細さん」でも生きやすい一人ひとりに寄り添った健康づくり
体操教室では椅子に座ったままできる運動を中心に提案しています
「あやセンター ぐるぐる」では地域の方向けの体操教室を開催し、自身が運営するコミュニティ「IKUHAUSU」では生まれつき敏感で周囲からの刺激を受けやすい気質の人(HSP)に寄り添うプログラムを展開している守屋さん。身体と心の両面から健康にアプローチする守屋さんに、自身の経験に根差した活動への思いや今後の展望について伺いました。
PROFILE
身体すっきり・らくらく体操
地域の方たちがイベントやワークショップで活用する「あやセンター ぐるぐる」にて毎月1回の体操教室を開催。「継続は力なり」をモットーに、誰でもできる・家でも続けられる体操を提案。初心者でも挑戦しやすく運動習慣につながりやすい内容が好評を博しています。
IKUHAUSU
https://www.ikuhausu.com/
- 守屋郁子さん
- 足立区在住歴40年以上。介護予防運動指導者、「IKUHAUSU」運営。
身体すっきり・らくらく体操
身体と心、両方の健康を支え合えるつながりを
守屋さんが運動指導者としての道を目指したのは、拒食症に悩んでいた20代の頃。スポーツクラブで出会ったインストラクターの生き生きとした姿を見て、「自分もこうなりたい」と会社員を辞めることを決意。自ら一歩を踏み出したことがきっかけとなり拒食症も改善し、今につながっています。
「あやセンター ぐるぐる」で月1回開催している体操教室では、参加者とコミュニケーションを取りながら、座ったままできるメニューを中心に体を動かしていきます。介護されるほど身体機能は衰えていないけれども、スポーツクラブに通う習慣はないような人たちこそ、地域の通いやすい場で体を動かす必要があると感じている守屋さん。運動に苦手意識を持っていた参加者から「これならできます」という感想をもらえることもあり、新たな運動の機会を提供できた手ごたえを感じているそうです。
身体が健康でも、心が元気でなければ、楽しく人生を送ることはできません。「繊細さん」(HSP)を自認する守屋さんは、以前から生きづらさを感じていたのだとか。けれどもコロナ禍をきっかけに心の内側を見つめ直し、自分らしく楽に過ごせるようになったといいます。こうした経験を生かすべく立ち上げた「IKUHAUSU」では、HSPの方一人ひとりの価値観や強みを見出すコーチングにも取り組むように。かつての自分が変われたように、ささいなきっかけで誰かの背中を押せる人になれたらという思いを胸に活動に励んでいます。
人手不足が叫ばれる社会で、就業不能に陥る人や自殺者の多さに危機感を感じるという守屋さんが考える健康づくりのゴールは、一生遊べる心と身体! 楽しく過ごせる仲間と声を掛け合えば、心身のバランスが取れ、未来はどんどん明るくなると信じています。そのためにも、人と人が気軽につながることができる場所を、これからも育てていきたい。みんなが支え合いながら世の中が元気になってほしいと語る守屋さんの眩しい笑顔が、足立区を明るく照らします。
関連するSDGsゴール
Words for the Next!
未来の足立を見据える「身体すっきり・らくらく体操」守屋さんの語録
ライター
2歳の頃から足立区にお住まいとのことですが、足立区の魅力はどんなところだと思いますか?
守屋さん
そうですね。商店街や花火大会といった昔からある下町らしい風情を残しながらも、新しく入ってきたものの良さも取り入れていく柔軟さかなと思います。
ライター
これからの足立区はどうなっていくと思いますか?
守屋さん
最近の足立区は、大学やマンションもできて、若い層が増えてきているのを感じますし、いろんな世代の人たちにとって住みやすい街になっていくのだろうなと思います。今でも行政が子どもから高齢者まで全世代に対してきめ細かい施策を打っていますが、これからも時代の変化に合わせて区民に優しい取り組みが増えて、もっと生きやすい街になっていくのではないかなと思いますね。
ライター
守屋さんご自身の今後の目標や展望はありますか?
守屋さん
いつかは東京だけではなく、地方の活性化にもサポートの手を広げたいと考えています。具体的にはコミュニティセンターのような人が集まる場所を作りたくて、その中に運動、コーチング、お話会という3つの柱を入れるというのが大きな夢ですね。今はまず、あやセンターでの体操教室や「IKUHAUSU」をこれからどんどん発展させていきたいです。