足立区の未来
向けたアクション

小さな一歩の積み重ねで、
足立区の未来がつくられています。

2024.07.22
レポート

人々との交流の中で見えた足立区の魅力自分にできることを考え大学生の目線から地域活性化に取り組む

足立区を拠点に、地域の人たちに無料でコーヒーを配ったり、外国ルーツの子どもたちに勉強を教えたりと地域活動に精力的に取り組む澤田さん。
活動の中でも訪れたことがあるという「あやセンター ぐるぐる」の場所をお借りして、活動に共通する思いや今後について伺いました。

PROFILE

澤田壮一朗さん

東京未来大学で心理学を学びながら、キャンパスのある足立区を拠点とする「アヤセしみじみ会」などが主催する地域活動に参加。大学のゼミでは地域創生をテーマに、コーヒーを介した地域の人たちの交流促進など、足立区の地域活性化に向けたプロジェクトを計画しています。

澤田壮一朗さん
東京未来大学モチベーション行動科学部3年

澤田壮一朗さん

はじめの一歩は足立区から 大学生の今できること

澤田さんにボランティア活動への関心が生まれたのは、大学進学を考えていたとき。海外の貧困の現状や水質汚染などの環境問題を知り、自分にできることはないかと考え始めたことがはじまりでした。その後、受験勉強に励む中で精神的な挫折を経験。気持ちを立て直していく中で、まずは自分が人に元気を与えられる人になることが、いつか世の中のためになるのではないかと考えるようになりました。

大学入学後、自分の身の回りで何ができるかを考えるようになり、2024年春に大学近くに引っ越してきたことをきっかけに、本格的に足立区での地域活動への参加を始めたという澤田さん。現在は、「アヤセしみじみ会」でフリーコーヒーを配る活動や、「AIA(足立インターナショナルアカデミー)」で外国にルーツを持つ子どもたちに勉強を教える活動に参加しています。足立区で多く暮らしている外国ルーツを持つ子どもたち。そうした子どもたちはもちろん、親の世代も含めた家族全体が、本当に地域に馴染めているのか――。実際にボランティアに参加し、人との関わりの中で初めて分かることがあると澤田さんは気づき、これからもさまざまな活動に積極的に参加していきたいと話します。
 
大学のゼミでは地域創生やコミュニティについて学んでいて、今後は北千住にある喫茶店のマスターと共に足立区内の喫茶店同士のつながりを促進するプロジェクトを進めていく予定だそう。ゼミの先輩から受け継ぐ予定だというこのプロジェクトでは、学生が喫茶店同士の架け橋となり、ゆくゆくはコーヒーフェスの開催を目標としています。この活動を通して、足立区内の素敵な喫茶店が多くの人にとっての癒しのサードプレイスとなってほしいと語る澤田さん。大学生だからこそできることは何かを考え、足立区での活動の中で地域の魅力や課題を見つけ、地域創生について学んでいきたいと考えています。

地球が抱える大きな課題に向けて設置されたSDGs。世界が抱える大きな問題を解決したいという澤田さんの思いは今も変わりません。けれども解決するために、まずは地域から、足立区から。できることから積極的に、澤田さんはこれからも進んでいきます。

関連するSDGsゴール

目標4
目標11
目標17

Words for the Next!

未来の足立を見据える澤田壮一朗さんの語録

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ライター

足立区に引っ越してきてまだ数か月とのことですが、足立区の魅力はどんなところだと思いますか?

澤田さん

足立区はそもそも地域活動や地域の人たちの関わり合いがとても多くて、アットホームなところが魅力だと思います。「アヤセしみじみ会」の活動に初めて参加した時は、足立区の人たちのあたたかさや優しさに驚きました。

ライター

実際に活動されたことで、肌で感じられたものがあったのですね。

澤田さん

そうですね。ボランティア活動に参加していなかったから、ここまで足立区の地域の人と交流することはできなかったと思います。

ライター

これからの足立区はどうなっていくと思いますか?

澤田さん

こういった地域活性化の動きが増えれば、区外からも新規で足立区に入ってくる人が増えるんじゃないかなと思います。

ライター

最終的な目標や今後チャレンジしたいと考えていることはありますか?

澤田さん

最終的な目標としては、やっぱり世界の貧困や水質汚染といったことに目を向けていきたい気持ちがあります。ただ、大学生だからこそできる時間の使い方やアプローチというのもあると思うので、今はまず参加している活動を継続して、足立区のことをもっと知りたいですね。卒業後は、また違った立場を生かしたアプローチができるような就職先や機会を探していきたいと考えています。