向けたアクション
小さな一歩の積み重ねで、
足立区の未来がつくられています。
花壇ボランティアで育てた花や緑が人々を癒す力を信じて穏やかなコミュニティをつくりたい
日の出公園ボランティア花壇の澁谷さん(アヤセぐるぐる博より)
tree green coexist garden”tgcg”のロゴ
花壇のお花は小物雑貨にリメイク
マルシェの売上は花壇ボランティア活動費に
公園をきれいな花や緑で彩り、近隣の方と支えあいながら明るいまちづくりを目指す「ひのでかだん」の澁谷さん。IT企業でWeb制作のお仕事に携わりながら、ボランティア花壇を続けてこられた活動への想いを伺いました。
PROFILE
日の出公園ボランティア花壇
日の出公園のボランティア花壇を通じ、公園の花壇管理を行う澁谷さん。とねりマルシェへの出店をきっかけに、「tree green coexist garden(ツリー グリーン コーイグジスト ガーデン)」を立ち上げ、花壇運用資金を作り、花壇活動を広めるために、育てたお花などで日の出花壇をイメージした雑貨を販売。NPO講座「地域ビジネスで街を元気に」で知り合ったメンバーと「neiro marché(ネイロマルシェ)」を結成し、地域のマルシェに参加するなど街の活性化にも力を注がれています。
日の出花壇ボランティア「ひのでかだん」
https://hinode-kadan.localinfo.jp
- 澁谷美子さん
- 足立区西新井出身、入谷在住 IT企業勤務
日の出公園ボランティア花壇
やさしい心を育てる緑化を推進し、安全な公園環境をつくりたい
「ボランティア」という言葉に、少し高いハードルを感じていた澁谷さん。花壇ボランティアを始めたきっかけは何だったのでしょうか?「近所の花壇ボランティアをしていた実母のお手伝いが始まりでした。舎人センターのガーデニングクラスという学ぶ場所が近くにあったことで、さらにガーデニングにハマり、 凝り性なので、気づいたら母より私のほうが夢中になってしまって。(澁谷さん)」体調を崩し仕事を離れていた時期があり、リハビリがてら身体を動かすのにちょうどよかったと微笑む澁谷さん。子どもの頃から、仲が良かった祖父母や家族と過ごした影響も大きいそうです。「ご近所さんがご家族を亡くされたときに、祖父が花を買って届け、励ましていました。そんな姿を見て育ったからか、私もご近所さんの電球交換を手伝ったり、きれいなお花を届けたり。祖父母世代の方とお茶を飲む時間や、お喋りをする時間がとても大好きで、大切な時間だったんです。(澁谷さん)」
ボランティア花壇ができたきっかけは、雰囲気が暗い公園が近所にあったことが始まりでした。草木が生い茂った公園をきれいな花や緑で彩った花壇を作り、環境を明るくすれば子どもたちが安心して遊べる公園に生まれ変わるのでは?―このアイデアは澁谷さんご一家を動かしました。澁谷さんのお母様が中心となり、澁谷さんのお父様、弟さんご夫婦も一緒にみんなで手探りの花壇ボランティア活動が始まります。「花壇の発案は母と弟夫婦のアイデアでした。近所の種苗屋さんも賛同して協力してくださったそうです。きれいなお花で人が集まり、安心できるような環境を作りたくて、花壇ボランティアを続けようと家族みんなでお花の世話をするようになっていきました。私は5年後に参加して5年目になります。(澁谷さん)」
公園には近所の子どもたちが集まり、顔なじみの子は「公園一周走った後に手伝うね!」と声をかけられたり、「毎日きれいにしてくれてありがとう」とお礼を言われたり。植物のお世話は毎日の日課で、ときには休みたくなる日もあるそうですが、お花でつながった人々との心を潤してくれるような会話に、また頑張る元気をいただいて今日まで続けてこられたそうです。
2023年11月には足立区の「ビューティフル・パートナー 花いっぱいコンクール努力賞」に選ばれ、お母様と一緒に区から感謝状をいただいた澁谷さん。マルシェでは地域で活動する「ネイロマルシェ」のメンバーと一緒に、育てた花壇のお花やハーブを使った小物を販売し、ボランティア活動資金を作るなど、地域活動の輪を広げています。花や緑がまちを明るくする力を信じて、安心な地域コミュニティとなる公園の環境を守り続けています。
(※)「ビューティフル・パートナー」……足立区で推進する犯罪のない安全・安心なまちづくりを目指す「ビューティフル・ウィンドウズ運動」に参加活動されている人々
関連するSDGsゴール
Words for the Next!
未来の足立を見据える「日の出公園ボランティア花壇」澁谷美子さんの語録
ライター
足立区の魅力を教えてください。
澁谷さん
生まれ育った懐かしく癒される場所です。他区に住んでいたときも1か月に一度は足立区に帰っていました。道が平坦なので自転車で移動しやすいのもいいところだと思います。
ライター
足立区にどんな可能性を感じますか?
澁谷さん
マルシェに出店する機会が増え、すてきな人がたくさんいるまち、出会いがたくさんあるまち、居場所が作りやすいまちだと感じています。公園やマルシェなどイベントに集まる人々が元気で楽しそう。自分から動ける人が多く、足立区だけではなく他区の人々やお店ともつながりが広がっていくまちに育っていく可能性を感じています。
ライター
これからチャレンジしてみたいことはありますか?
澁谷さん
ハーブやアロマ、ガーデナーの勉強を続け、もっと知識を更新したいです。仕事柄、WEBのスキルがあるので地域センターで教えたり、マインクラフトを使ってプログラミングの勉強をしたり。カフェなどお店のコンサルティングをして集客のお手伝いもしていきたい。まちを元気に活性化させることができればうれしいです。