足立区の未来
向けたアクション

日常をさらに豊かにするための工夫を、
SDGsと絡めながらご紹介します。

2023.12.21
コラム

一緒に食べるごはんはおいしい!「子ども食堂」に行ってみよう

誰かと一緒に食事をするのは楽しいですよね。普段一緒に食事をしない人と、食卓を囲みながら会話をすることで、新しい発見があったり、交友関係が広がったりするきっかけにもなるでしょう。そんな新しい出会いがあるかもしれない、地域の人と交流できる特別な食堂をご紹介します。

【1】「子ども食堂」に大人が行っても大丈夫!



 人との食事が恋しい時におすすめなのが「子ども食堂」。子どもたちがお腹いっぱいになれるよう栄養バランスのいい食事を提供する食堂ですが、利用できるのは子どもや親子だけではありません。

 じつは、高齢者の方をはじめとしたさまざまな地域の人に、交流の場として解放されていることも多くあります。「誰かと話しながら食事がしたい」「食事の支度が大変」と思ったら、子ども食堂へ行ってみましょう。栄養バランスの整った料理が提供されるので、自分の好きなものばかり食べる「固食」脱却のヒントになるかもしれません。

 ここで、実際に子ども食堂で提供されたメニューをご紹介します。足立区のとある子ども食堂では、焼きそば、にゅうめん、油揚げのみそ汁と、駄菓子や綿あめ、飲み物はジュースのほか、大人たちのためにお酒も準備されました。このことからも、どんな世代でも交流できるよう考えられた品揃えになっていることが分かります。 

【2】お手伝いを通じて、地域ともっと親密に!

 

 地域の人と一緒に食事をしたら、子ども食堂のお手伝いを通じてさらに交流を深めてみませんか?収益を目的としないほとんどの子ども食堂は、ボランティアの協力のもとに成り立っています。

 サポートするやり方は、調理や食事の配膳に限りません。子どもたちの話し相手や学習支援などのほか、食材の寄付、場所の提供などさまざまです。自分の得意なことや、やってみたいことで携わることができます。それでも、「自分がお手伝いができるのか不安」という方のために、多くの人がそれぞれにできる形で参加し、子ども食堂の活動を盛り上げたエピソードをご紹介します。

 コロナ禍で対面での食事の提供ができなかった足立区の子ども食堂「たべるば」では、食事の提供方法を食堂形式からお弁当の宅配形式に切り替えました。その際、多くの方が協力に手を挙げ、飲食店で働く方が調理を担当し、それ以外の方が宅配をするなど役割を分担。その結果、1ヶ月ほどの間で計957食も子どもたちに届けることができました。

 お弁当を受け取った子どもたちが、のちに活動に参加してくれるなど、参加者は少しずつ増えているそうです。広がっていく「協力の輪」に参加すべく、あなたも無理のない範囲で、できることから取り組んでみましょう。


【3】誰もが空腹に悩むことのない地域を目指して

 

 あなたのご自宅から一番近い子ども食堂を調べる際は、「子ども食堂MAP あだち」のページを活用しましょう。さらに、「足立区の子ども食堂」のページでは、それぞれの子ども食堂の対象者や料金が分かります。また、各ページから連絡先が分かるため、現在不足している食材やボランティア募集の有無の確認もできます。

 家で余らせている食料品を募っているのは子ども食堂だけではありません。足立区ではインスタント食品などの食料品を配布するフードパントリーという活動を実施しています。フードパントリーのために食材を集める活動は「フードドライブ」と呼び区別しています。食材を持ち寄る際は足立区の「食品ロスを減らしましょう!」のページから、フードドライブ窓口の場所と、受け付け時間を調べてみましょう。

 子ども食堂やフードパントリーの取り組みは、SDGsゴール2「飢餓をゼロに」を達成する第一歩。栄養バランスのとれた食事の提供でSDGsゴール3「すべての人に健康と福祉を」、地域の中でより多くの人に参加してもらうことがSDGsゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」の達成にもつながります。あなたが関心を寄せ、行動することで、あなたの近くにいる誰かが子ども食堂の存在を知ることにつながるかもしれません。まずは誰かとの食事を楽しむことから始めましょう!

<参考>
足立区「【あだちから新聞インタビュー 「“たべる”を届け “ヨリドコロ”を築く」】 たべるば」
足立区「子ども食堂MAP あだち」
足立区「足立区の子ども食堂」
足立区「民間事業者におけるフードドライブについて」
足立区「食品ロスを減らしましょう」

関連するSDGsゴール

目標2
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目標17