向けたアクション
小さな一歩の積み重ねで、
足立区の未来がつくられています。
自分と向き合い人とつながる「らんたん亭」で「好き」が見つかる居場所をつくりたい
らんたん亭のシンボルマーク
「らんたん亭」店主中島さん
おばあちゃんの家に来たような安らぐお部屋
古民家のリフォームから料理まで手作り派
「孤独」「無気力」に悩む人をはじめ、すべての人が休息できる場所をつくりたいと、築60年を超える古民家を改築。「人のために火をともせば、我がまえあきらかなるがごとし」……日蓮の言葉をヒントに名付けられた「らんたん亭」店主の中島さんに、活動への想いを伺いました。
PROFILE
らんたん亭
アトリエ、表現の場、寺子屋、中高生カフェ、隠れ家酒場、レンタルスペースと、活動内容が多岐にわたる「らんたん亭」。その目的は中高生から大人まで、みんなの居場所づくり。表現活動や対話を通し、「人が人らしくいられる社会」を模索し、生きていく知恵を身につけられる場を創造しています。
- 中島 正行さん
- 足立区梅島に「らんたん亭」を構え、足立区在住1年目
らんたん亭
「孤独」「無気力」への処方箋となる「ワクワクする自分」を見つけよう
「支援という言葉はあまり好きじゃないんです」と語る中島さん。寺子屋や中高生カフェで伝えたいことは、それぞれが「好きなこと」「興味があること」を発見する重要性。個性を打ち消し矯正するような「勉強」よりも、「熱中できること」を見つけられれば自力で伸びていける、そんな力を信じているからだそうです。
「僕自身が小学生のころ、工作が得意な特性を認め、褒めて伸ばしてくれた先生がいました。僕の原点です。学校の物差しではなく、もっと本質的に学ぶこと……たとえば勉強が苦手な子でも、彼らの個性を尊重する形で得意な分野を伸ばしながら、社会との関わりをつなげていくことができたらいいな、と考えています。(中島さん)」
生きづらい社会の根底にあるものは何か?貧困、家庭不和、親子関係などの人間関係による過重なストレスが人を無気力や孤独へ追いやるのではないか?そう考えた中島さんが代表を務める「らんたん亭」には、中島さんの思いに賛同する多くのメンバーが集まりました。
学生時代からの友人や、地域の方々が「らんたん亭」でそれぞれの自己実現を模索しながら人と社会をつなぐHUBとなり、失敗も楽しみながら乗り越えられる場を作ろうと日々挑戦を続けています。「らんたん亭」が地域の安全基地として、関わり合う人々へ心の安定をもたらし、新しいチャレンジを創造していくことも目標のひとつです。
さらにもうひとつの目標は、「今ある資源を最大限に活かし、古い物をリペアしながら大切に使い続けること。」と語ってくれた中島さん。人も、物も、使い捨てにはしない。そんな決意を感じる強さとやさしさが、これからも新しい一歩を後押しする温かなつながりを生み出していくのでしょう。
関連するSDGsゴール
Words for the Next!
未来の足立を見据える「らんたん亭」中島さんの語録
ライター
足立区の魅力を教えてください。
中島さん
僕は下町育ちなので、梅島周辺の少し昭和っぽい雰囲気が好きです。近所の方も気さくに挨拶を交わしてくれます。「今日は何してるの?」と気にかけてくれるところも、人のあたたかみを感じます。
ライター
今後、チャレンジしてみたいことはありますか?
中島さん
子ども食堂や、中高生カフェの日程を増やしていきたいですね。足立区は小中学生のおよそ4割が給食費などの支援を受けているそうです。貧困、ひとり親家庭での孤食を減らし、安心できる場を提供し続けていきたいと考えています。
ライター
未来の足立区に期待することはありますか?
中島さん
「人が人らしくいられる社会」を実現するために、居場所を安定して提供していくための、行政や民間企業からのサポート体制がもっと充実することを願っています。「らんたん亭」では、食材や人材、寄付などのご支援をいただくサポーターの方も随時募集していますので、理念に賛同いただいた方がいらっしゃいましたらぜひご協力をよろしくお願いいたします。