向けたアクション
小さな一歩の積み重ねで、
足立区の未来がつくられています。
帰り道、きっと「スキップ」したくなる海を越えた古着が作る子どもたちの笑顔がやりがい
堀川さんご夫妻
ご夫妻のイラストも笑顔でお出迎え
メキシコやペルーのキッズ服も
小さなお客様から「ありがとう」のお手紙に元気をもらいます
「こんにちは、よかったらどうぞ」堀川さんご夫婦があたたかい笑顔で迎えてくれる、素敵な古着屋さん。店内で行き交う言葉は「え、これも古着なんですか?」古着の概念をくつがえす、そんな驚きの声。ヨーロッパから輸入したカラフルでかわいい子ども服や雑貨を取り扱う、堀川さんご夫妻にお話を伺いました。
PROFILE
古着屋skip
貴金属や宝飾品の買い取りから、不用品回収・遺産整理の相談サポートまで、遺品整理士の資格を持つ堀川翔太さん。さらに地域に役立つ事業展開を妻・美月さんと考案する中、ベルギーへ移住した義妹さんのツテで、2021年、ヨーロッパのオシャレな古着をリーズナブルに提供できるネットショップをスタート。その質の良さを実感し、2022年12月に綾瀬へ実店舗をオープン。フランス、ベルギーを中心にメキシコ、ペルーなど取引先を拡大中。
- 堀川 翔太さん
- 生まれも育ちも足立区 遺品整理士 買取部店
- 堀川 美月さん
- 足立区在住歴5年 古着屋skip代表
古着屋skip
価値あるモノを必要な人へ循環させたい
ヨーロッパの古着を取り扱うきっかけは、ベルギーに移住した妹さんから、「やってみない?」と声をかけられたことだったと語る美月さん。それまでは古着と聞くと、ボロボロで汚いイメージがあったものの、まだ充分に着られるものや、タグ付きのほぼ新品状態の古着を見て、価値観がガラリと変わったそう。「デザインはかわいいし、状態の良いものをきちんとセレクトしてお店に出しています。今ではメキシコやペルーなど、世界中から宝物になる一着を発掘することが楽しいんです(美月さん)」
もともと買取業のプロとして、価値あるモノを見抜く目には自信があった堀川さんご夫婦。同時に、不用品の処分に困る人々の声も、現場で多く耳にしてきた翔太さん。「遺品整理やごみ屋敷の現場では、サポートが必要な方がたくさんいらっしゃいました。自分も身内の不幸をきっかけに、家ごと処分する大変さを実感したんです。まずは近場の方の見守り隊として、ワンストップで買取から不用品処分まで、終活や生前整理などができる無料相談窓口を設けました。遺品整理士のプロの視点で支援できたら、と考えています(翔太さん)」。
SDGsの視点からも、ともに住み続けられるまちづくりを目指し、地域のコミュニティ支援に協力したい、と多角的に取り組まれています。
関連するSDGsゴール
Words for the Next!
未来の足立を見据える「古着屋skip」堀川さん夫妻の語録
ライター
足立区の好きなところを教えてください。
翔太さん
地元愛がアツい個人の店が多いところです。小学校時代など昔の友人がふらっとお店へ遊びに寄ってくれるんですよ。休憩時間には近くの東綾瀬公園のベンチで緑を眺めながらランチも心地よい。環境も人もいいんですよ。
ライター
足立区の未来にどんな可能性を感じていますか?
翔太さん
いろんな世代の人がそれぞれ楽しめる街になってほしいですね。子どもがいて、子育て世代のパパとママがいて、昔ながらの先輩もいて。いろんな世代が偏らず、交流できる街であってほしい。大きな商業施設も便利ですが、個人商店が集まる商店街でおいしいコロッケを食べ歩いたり、子どもがその辺を走っていたり、そんな風景がある町がいいですね。
美月さん
先日「あだちボランティアフェス」に参加しました。パウンドケーキなどおいしい焼き菓子のお店が出店されていてとても楽しかったんです。これからエコ活動のフェスなど、もっと近場の公園のフリーマーケットが開催され、家庭から出るごみを減らしたり、都市農業体験など、子どもたちが体験できるイベントが増えるような街に成長してくれたらうれしいな、と思います。
ライター
今後チャレンジしてみたいことは?
翔太さん
子どもの見守り隊はいるのに、お年寄りの見守り隊が少ないように感じます。先日、遺品整理士の資格を取得しました。無料で生前整理の相談ができる窓口を作ったので、あたたかなつながりを大切に街のご年配の方々もサポートできるような事業を続けていく予定です。
美月さん
夢は世界中へ旅をしながら、宝物のようなまだ着られる、まだ使えるお洋服を発掘しに行きたいですね。