足立区の未来
向けたアクション

日常をさらに豊かにするための工夫を、
SDGsと絡めながらご紹介します。

2023.08.15
コラム

川の魅力、再発見!水辺で過ごすリラックスタイム

 
荒川や綾瀬川、墨田川など多くの川に囲まれた土地で構成されている足立区。実は、足立区を流れる河川はいずれも高い水質を誇ります。思わず行きたくなる、知られざる足立区の「川」の魅力をご紹介します。
※本文中の施設・イベント等の情報は当時のものです。現在は内容が変更になっている場合があります。

【1】 暑い夏を涼やかに乗り切る!河川敷に行ってみよう



 夏の暑さもピークに達しつつある今日この頃。外出が億劫になり、つい自宅に引きこもりがちになっていませんか?そんな時にこそおすすめなお出かけスポットが河川敷です。

 古くから住民に親しまれてきた川は、いつの時代もそれぞれが思い思いに過ごせる場として多くの人に愛されています。ひんやりと涼しい川風を感じながらゆったりと散歩する人や、野球やサッカーに励む学生、さらにはサイクリングやランニングで気持ち良く汗を流す人の姿もあり、その過ごし方は十人十色。

 日中はもちろん、夏の夜の河川敷もおすすめ。賑やかな雰囲気とはまた違った、風情ある雰囲気が楽しめます。先月に開催された「足立の花火」では1万5000発の花火が数々の観客を魅了しました。多くの人の憩いの場として愛されている河川敷。ぜひ、あなたにピッタリな河川敷での過ごし方を見つけてみてくださいね。


【2】川は都会のオアシス!荒川でじっくり自然を見つめてみよう



 川を憩いの場としているのは、人間だけではありません。荒川周辺では、一年を通じて200種類を超える動植物たちの姿が確認されています。中には、絶滅危惧種に登録されている鳥であるコアジサシの姿が発見されたこともあり、生き物たちの貴重な住まいとなっているのです。

 荒川ビジターセンター(現在は「足立区環境情報プラザ」として施設統合)では、昆虫採集体験や押し花づくり体験などのほか、「川あるきの日」というイベントを定期的に開催中です。橋から橋までの約2kmを2時間でゆっくり歩きながら、河川敷の植物や動物、川に住む生き物について、見て聞いて学ぶことができます。イベントが実施されていない日でも、荒川の生き物や歴史を学べる展示が行われていますから、足を運んでみてはいかがでしょうか。


【3】きれいな川は努力の賜物!明日も行きたくなる川を目指そう



 このように、今では魅力あふれる足立区の河川ですが、かつては「日本一汚い」と言われた時期がありました。荒川と並んで足立区を代表する綾瀬川は、昭和期には15年連続で水質調査ワースト1位を記録してしまうほど、水質汚染が深刻化していたのです。

 この状況を打破すべく、1989年から「綾瀬川クリーン大作戦」が始まりました。毎年10月に有志によるごみ拾いや浄化施設の見学などを行うもので、今でも取組みが継続しています。この活動が始まって以来、綾瀬川の水質はみるみる改善。2007年には環境省の環境基準をクリアし、「きれいな川」の評価を受けるまでになりました。

 川をきれいにするということは、私たちが使う水がきれいになるということ。日常の中で何気なく使っている安全な水は、SDGsゴール11「住み続けられるまちづくりを」の達成にとって必要不可欠ですが、それは多くの人の努力があってこそ成り立っていることを忘れずにいましょう。また、川を大切にすることは、海を大事にすることでもあります。SDGsゴール6「安全な水とトイレを世界中に」に加えて、ゴール14「海の豊かさを守ろう」の達成にもつながるのです。生命の源としての「水」を大切にして、水辺での心穏やかなひとときを過ごしてみませんか。

<参考>
足立区観光交流協会「足立の花火の歴史をたどって」
足立区観光交流協会_足立観光ネット「第45回足立の花火(2023)」
足立区「河川の水質調査」
国土交通省関東地方整備局「綾瀬川クリーン大作戦」
足立区「綾瀬川の水質の変化」
国土交通省関東地方整備局「綾瀬川清流ルネッサンス」

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目標6
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