日常の中で楽しく取り組む！ローリングストックで無駄なく「もしも」に備えよう

 
「もしも明日大地震が起こったら…」。皆さんはもしもの時の備えはできていますか。やらなければいけないと思いつつも、つい後回しにしてしまいがちな防災。「まだ何も手を付けていない」という方も多いかもしれません。そんな方にぜひおすすめのアイデア、「ローリングストック」をご紹介します。

【1】今日から実践できる！ローリングストックとは



　災害時に必要となるものの一つが「食料」。スーパーやコンビニが機能しなくなった時に備えて、普段から一定量のストックを心がけておくことが大切です。その新たな方法として、「ローリングストック」が注目を集めています。

　ローリングストックは、非常時でも利用できるレトルト食品などを少し多めに用意しておき、日常生活の中でこまめに消費して、使った分だけを新しく買い足すというストック方法。これにより、常に一定量の食料を、鮮度を保ちながら備蓄することができます。さらに、常に保存食品の賞味期限を確認して古いものから使っていくため、賞味期限切れを起こしにくく、食品ロスの削減にもつながるという利点も。さっそく今日の帰りに、お好みのレトルト食品や缶詰を選んでみてください！ 

　また、すでにクラッカーや乾パンなどおなじみの保存食や非常食を用意している人は、賞味期限をチェックしてみましょう。保存食や非常食は賞味期限が長いとはいえ、放っておくと知らない間に期限が迫っているものです。もし期限が迫っているようであれば、今日の晩ご飯のメニューに取り入れてみてはいかがでしょうか？足立区ホームページでは、非常食を活用した料理のアイデアを提案しています。例えば、非常食のクラッカーにミニトマトとアボカドディップを乗せるだけでできる、おしゃれな一品「ベジカナッペ」。火や水を使用しないで作ることができるので、親子でチャレンジするのもおすすめです。


【2】「ストック品」の意外な活用方法！夏休みにキャンプ飯を作ってみよう



　7・8・9月は旅行や遊びの計画に心が躍る夏休みシーズン。コロナ禍の影響を受けて、ブームが再燃した、「キャンプ」に行く人も多いのではないでしょうか。中には都立舎人公園キャンプ場にて行われている「親子体験キャンプ」に参加する方もいるかもしれませんね。

　実は嬉しいことにキャンプとローリングストックは相性バツグン！保存食や非常食は、大がかりな調理機材が必要なく簡単に食ベられるため、キャンプ飯に最適なのです。普段は地味な非常食も、キャンプ場では大変身。例えば、パックのお米にツナの缶詰や少しの野菜を混ぜ合わせるだけでできる簡単混ぜ込みご飯など、そのアイデアは無限大です。常温保存できる保存食であれば食中毒の心配もなく、気温の高い夏の屋外でも安心です。緑に囲まれた空間の中、自分で起こした火でさっと温めた非常食は、よりいっそうおいしく感じられることでしょう。 


【3】「防災」は楽しい！これまでとは違う新たな防災のカタチ



　防災と聞くと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、ご紹介したローリングストックのように、日常生活の中で楽しく取り組むことがポイントです。足立区では防災を楽しく感じてもらえるように、防災訓練も進化しています。例えば2022年3月までの期間限定で実施した、デジタル学習コンテンツ「アバターde防災」。参加者たちは自分の好みのアバターを設定し、街並みを再現した３D仮想空間の中を自由に移動しながら訓練に参加します。他の参加者とコミュニケーションをとることができたり、建物に近づくと防災知識を学べる動画やクイズが表示されたりと、楽しむ工夫が盛りだくさんです。

　足立区ではこのほかにも、デジタルの強みを活かした防災を推進中。その一つが、昨年配信がスタートした足立区防災アプリです。リアルタイムで避難所やハザードマップの情報を確認できるので、緊急時でも落ち着いてスムーズに避難することができます。このアプリが、いざという時の命綱になってくれるはず。ぜひダウンロードしてくださいね。

　防災への意識を高めることは自身の身を守るだけでなく、災害後の迅速な都市復興にもつながるのでSDGsゴール11「住み続けられるまちづくりを」の第一歩にもなります。また、冒頭でご紹介したローリングストックは、食品ロスを減らすという観点でSDGsゴール12「つくる責任　つかう責任」にもつながる取り組み。ぜひ今日から、「楽しい防災」にチャレンジしてみてください！

＜参考＞
・足立区「備えあれば憂いなし！各家庭や地域での災害対策」
・足立区「備えておこう！災害時の食-買いおき食品がいざという時大活躍！-」
・足立区「親子体験キャンプ」
・東京新聞「そなえる　TOKYO（１）アバターde防災　仮想空間で訓練」
・足立区「防災アプリ絶賛配信中」