向けたアクション
小さな一歩の積み重ねで、
足立区の未来がつくられています。
「キモチをカタチに」をスローガンに人の心に寄り添う事業展開を。株式会社オーエス
「ものづくりDr.KidsKeyアカデミー」の教室
綾瀬にあるオーエス東京ビルに東京本部を構える、株式会社オーエス。綾瀬エリアの街づくりに積極的に携わっており、アヤセ未来会議の開催場所の提供事業者でもあります。企業としてのSDGsの取り組みについて、お話を伺いました。
PROFILE
株式会社オーエス
企業や学校で使われるプロジェクターやスクリーン、街中のデジタルサイネージ、家庭用のホームシアターなど、映像・音響に関するAVシステム全般を幅広く手掛けています。1953年に創業してから2023年で70周年。現在は、全国に12の営業所を持ち、人々の暮らす社会をデザインする総合AI(AV×IoE)システム企業 として、海外も含めて事業を展開しています。サービス業と製造業を一気通貫して行う「製造サービス業」が特色です。
- 事業推進部部⾧ 下埜さん
- アヤセ未来会議にメンバーとして参加。 足立区の街づくりに積極的に携わっている。
- 開発営業部部⾧ 竹内さん
- 同上
- マーケティング課課⾧ 土井さん
- 同上
株式会社オーエス
「映画から教室、家庭まで。オーエスが手掛けるスクリーンは、常に“人の気持ち”に寄り添ってきました」
1953年に大阪で生まれ、1971年に足立区に東京営業所を構えた株式会社オーエス。人の心を動かす「映画」のスクリーン製造事業からスタートしたからこそ、コーポレートスローガンは「キモチをカタチに」。その後も、豊かな心を育む教育現場や、オフィス・家庭内のプロジェクタースクリーンの製造などを幅広く展開。さらに近年ではIoT、AIの技術を融合した最先端のものづくりを進め、地域の社会課題解決に向けた取り組みを進めています。
SDGsで特に注力しているのは、SDGs4,7,8,12,13の5つのゴール。ゴールごとに具体的なアクションを定め、企業全体で推進しています。
中でも特徴的な取り組みがSDGs4「質の高い教育をみんなに」とSDGs7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」です。クリーンエネルギー事業では、長年培ったスクリーン技術を活用してフィルム状の太陽電池を開発。そのフィルムを巻き付けたポールを使って、発電から電力活用までを一気に担うサービス「テラセルデ」を展開しています。ポールにカメラを接続すれば、街の安全を見守る防犯装置に早変わり。「綾瀬の駅前開発にあたって、足立区内への導入も提案中」だと言います。
加えて、足立区の次世代教育にも力を入れています。オーエス東京ビルの1階は、子どもたちにものづくりの考え方やモノの仕組みを楽しく理解してもらう「ものづくりDr.KidsKeyアカデミー」のスペース。「教材開発から指導まで全てをオーエス社員が手掛けている」というこの教室は小学生と中学生が対象で、生徒たちはタブレットを用いながら電気・電子回路の設計やプログラミングの制御などを学びます。英語での学習も選択可能な、まさに次世代を見据えた教育プログラムです。
足立区から、世界へ。グローバル社会をリードするテクノロジーと人材を、生み出す基盤がここにあります。
関連するSDGsゴール
Words for the Next!
未来の足立を見据える株式会社オーエスの皆さんの語録
ライター
足立区と連携した取り組みについて教えてください。
竹内さん
はい。実は当社メンバーもアヤセ未来会議の一員として参加しています。企業として足立区の街づくりに参加する上で大切にしているのが、実際に区民の皆さんと話をして、暮らしの中のリアルな課題をヒアリングすること。今後も、住民の皆さんと対話する機会を積極的に設けて、ニーズをしっかりとくみ取っていきたいですね。
ライター
御社のコーポレートスローガン「キモチをカタチに」とも直結しますね。今までも区民の皆さんの声にじっくりと耳を傾けてこられたと思いますが、今後の街づくりについて、どのように関わっていかれたいですか。
下埜さん
IoTやAI技術を活用した製品とサービスで、心地よく住める安全な街づくりに貢献していきたいです。特に、綾瀬川の周辺は大雨ハザードマップ対象のエリア。当社のポールを水位センサーとして設置することで、防災対策ができると考えています。再生可能エネルギーを活用した、次世代のインフラです。
土井さん
また、足立区にある大学と連携し、学生の皆さんと地域の問題解決に向けたものづくりに取り組む構想が進んでいます。企業、大学、自治体、銀行の4つの業界が協働する「産学公金」の体制で、足立区を盛り上げていきたいです。
ライター
非常に心強いです。最後に、皆さんが感じている足立区・綾瀬の魅力を教えてください。
土井さん
公園や緑が多く、都会ながらもほっとする街ですね。人も温かいですし、非常に暮らしやすい街だと感じます。
竹内さん
同感です。街全体として、何年か前のイメージとはガラッと変わったなと感じています。衣食住の生活面では何も不自由しないですし……。この変化を受けて、最近はファミリー層が一気に増えてきましたよね。
下埜さん
はい、「ものづくりDr.KidsKeyアカデミー」に通う子どもたちも増えてきました。共働き世帯も多いので、子ども達が課題をしながら親御さんのお迎えを待てるよう、20時頃までスペースを開放しています。子ども達から元気をもらっています。
竹内さん
住宅が多い街なので企業の印象はなかなか薄いかもしれませんが、今後も区内企業と連携しながら、綾瀬の街づくりをリードしていきたいですね。