足立区の未来
向けたアクション

小さな一歩の積み重ねで、
足立区の未来がつくられています。

2023.04.12
レポート

全世代が安心して食べられる心と体に優しいおやつ。卵・乳製品・白砂糖不使用の焼き菓子屋さん

バレンタイン仕様のメープルクッキーと、定番のごましおクラッカー

足立区内の「子育てカフェeatoco」でもお菓子を販売しています

ご自身で制作されたTシャツも、グッズとして販売中です

足立区のマルシェを中心に販売する、店舗を持たない焼き菓子屋さん「晴れの日も雨の日も」。販売されているのは店主・小林さんこだわりの焼き菓子です。白砂糖・卵・乳製品不使用で、植物性素材のみを用いて作っているそう。さらに、地産地消やフードロス削減も意識した製法で、「循環」を重視します。取り組みについて、店主・小林美歩さんにお話を伺いました。

PROFILE

晴れの日も雨の日も

4年ほど前から、足立区内のマルシェを中心に販売を始めた小林さん。店名には、気持ちが「晴れ」の日も「雨」の日も、どんな時にも日常に寄り添うお菓子であってほしいという思いが込められています。足立区の個人店が集う「ナナシノ商店街」(※)にも加盟しています。

※ナナシノ商店街
…足立区の梅島周辺にある個人店によって結成された、架空の商店街。足立区の街を愛し、暮らしを楽しみ、街と人にオンリーワンの価値を届けることを理念としています。「晴れの日も雨の日も」のように、店舗を持たない「ミセナシ店」もあります。

小林 美歩さん
「晴れの日も雨の日も」店主。足立区在住歴18年

晴れの日も雨の日も

「子どもに、安心して食べさせられるお菓子を作りたい」

子育てに励む一人のお母さんの想いから、「晴れの日も雨の日も」は生まれました。もともとお菓子づくりが好きだったという小林さん。「最初は、売ることになるなんて思っていなかった」そう。ご自身のお子さんのために作っていたマフィンを、周りのお子さんやお母さんへのお裾分けとして持参したところ、「美味しい!」と大好評。周囲からのすすめで、販売することになりました。

小林さんの焼き菓子は、植物性の材料と、無農薬の素材にこだわります。看板商品は「豆腐マフィン」。その名のとおり、絹豆腐をたっぷり使った珍しいマフィンです。豆腐を使うことでしっとりとした食感に仕上げています。白砂糖・卵・乳製品を一切使用していないため、アレルギーを持つお子さんのおやつとしても人気。「子どもに食べさせる初めてのお菓子」として、遠方から買いにいらっしゃる方も多いそうです。

小林さんが材料を調達するのは、足立区内の八百屋や自然食品店、農家など。地産地消・旬の素材を意識しています。その時に出会えた無農薬の野菜・フルーツで作るため、マフィンの味は一期一会だとか。冬にはいちごやオレンジ、さらにゆり根やブロッコリーなどのお食事系もあります。「循環していくことが大事」と考える小林さん。できるだけ無駄を出さないよう、作るときには種や皮も残さず使う工夫をしていると言います。

そんな小林さんの原動力は、お客さんとの会話です。出店のたび、リピートして通ってくれる足立区民が多いと言います。ファンはお母さん世代に限らず、健康を気遣うシニア世代も。マルシェでの対面販売にこだわり、ひとりひとりとの会話と笑顔を楽しみながら、心も体も喜ぶおやつを届けます。

関連するSDGsゴール

目標3
目標12

Words for the Next!

未来の足立を見据える「晴れの日も雨の日も」小林さんの語録

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ライター

足立区に住まわれて18年とのことですが、18年前と今とを比べるといかがでしょうか。

小林さん

そうですね……良い意味でかなり変わったのではないかと思います。引っ越してきた当時はまっさらな跡地だった印象ですが、今はかなり開発が進み、住みやすくなったなあと思います。

ライター

確かに、「住みやすい」「暮らしやすい」というお声は区民の皆さんから多いです。

小林さん

区民の総意ですね(笑)。子どもを遊ばせる広い公園もありますし、少し歩けば素敵なカフェやお店がたくさんあって……「住みやすい」だけではなく、とっても楽しくて面白い街なんです!

ライター

そうなんですね。区内のお店も、どんどん取材していきたいです。

小林さん

ぜひぜひ。足立区はお店どうしのつながりも強いと思います。私も「はる菜」や、「古民家『野菜日和』」からお野菜を仕入れていますし、「子育てカフェeatoco」や「こぢんまり商店」にお菓子を届けています。「ナナシノ商店街」でのつながりも大きいですね。

ライター

みんなで街を元気にしていこう、という気持ちが感じられますね。

小林さん

はい。今後も足立区は大きく進化していくと思いますが、人の温かみや自然の多さなど、良いところを存分に生かしてほしいと思います。「晴れの日も雨の日も」としては、今後も区内のいろいろなところに出かけて、マルシェで対面販売をしたいです。全世代に優しいお菓子を通じて、足立区全体に笑顔を届けたいと思っています。