【令和6年度ラスト】あだちSDGsパートナーMeetingが開催されました
令和7年1月22日(水)18:30から「あやセンター ぐるぐる」にて、第3回あだちSDGsパートナーMeetingを開催しました。
足立区では持続可能なまちづくりに向けて、一緒に取り組む事業者・団体の皆様を「あだちSDGsパートナー」として登録しています。
そのパートナー同士が楽しみながら交流し、アイデアを交わす中から「やってみたい、挑戦してみたい」プロジェクトが生まれるような場づくりを、あだちSDGsパートナーMeetingでは目指しています。
7年度最後となる今回は、参加企業・団体14社、参加者合計18名の方にご参加いただきました。
乾杯はアサヒユウアスのサステナブルクラフトビールも仲間入り!
今回はいつもの「あだちビール」に加えて、前回と今回ご参加のアサヒユウアス株式会社にご提供頂いた「蔵前BLACK」「蔵前WHITE」で乾杯しました。
「蔵前BLACK」は廃棄コーヒー豆を原料に使用した“コーヒークラフト”で、スタウトビールを醸造した後に抽出したコーヒーを加え、アルコール度数4.5%に仕上げているそう。
一方、「蔵前WHITE」はサンドイッチ製造で発生し活用しきれない“パン耳”を乾燥加工し原料に使用した“ブレッドクラフト”です。
そして、食事はなんと足立区政策経営部SDGs未来都市推進担当課の職員が「たこ焼き」を焼き、参加者にふるまってくださいました。
ふわふわっ‼のたこ焼きは参加者の方からも大人気。ビールとたこ焼きという最高の組み合わせで交流会がスタートしました。
えんがわ森川さん「持続可能な運営の秘訣は打ち上げをしない」
参加者同士の自己紹介が終わったあと、合同会社えんがわ 代表 森川公介さんをゲストスピーカーとしてお迎えし、トークセッションを行いました。
足立区生まれ足立区育ちの森川さんは、2006年よりケアマネジャーとして、グループホームの管理や介護関係のイベント運営などに従事した後、2021年、東京都足立区綾瀬にて合同会社えんがわを設立。
地域活動の実践者として、地域イベントの運営やコーディネートなどを行われています。
森川さんはえんがわ設立のきっかけとして「国や行政は地域でのつながりを、と言っているが、実際に地域を見ると、’きずな’とは乖離があるように感じモヤモヤしていた。草の根レベルで解決していきたいと思い、えんがわを立ち上げた」と話します。
今回のトークセッションでは、そういった取り組みのなかで森川さんがNPOあやせのえんがわとして活動する「しみじみコーヒースタンド」について、継続の秘訣をお話しいただきました。
「しみじみコーヒースタンド」はアヤセ未来会議で出会ったメンバーでスタートし、人と街を紡ぎ、人がつながるハードルを下げることを活動目的としています。
活動を続けていくうえで予算や多くの協力者が必要となってくるなか、継続の秘訣としてお話しいただいたこととして印象的だったのは「打ち上げをしない」というお話でした。
森川さんは会社員時代などこれまでの経験をふまえ‘しんどかったな’と感じたことはなるべくやらないようにしていて、イベントが終わったらすぐに帰ると決めているそう。
もっとこうすればよかったねという振返りはイベントの場でメンバーと話し、フォーマルな集まりはせず次のイベントに繋げているそうです。
また、森川さんが大切にされていることとして「つながる目的でつながらない」ということ。
「それぞれ何か目標があって想いが同じ人がつながってそして輪が広がっていく。それをコーヒーというツールを通して顔を合わせてみる。話しているうちに想いが同じだねとなれば良い」と話してくれました。
そうしてつながった仲間がこの活動をどんどん広げていってくれているそうです。
チョイふる栗野さん「NPOが企業に提供できるメリットはなにか」
次のトークセッションとして、一般社団法人チョイふる 代表理事 栗野泰成さんにお話を聞きました。
チョイふるは「生まれ育った環境に関わらず、子どもが将来に希望を持てる社会」を目指し、子どもの貧困問題解決に取り組む団体です。
子どもたちが選択肢をたくさん感じられる社会をつくりたいとして、食糧支援や居場所づくり、必要な社会福祉支援に繋ぐ活動などをされています。
活動を進めていくなかで企業との連携も多いそうですが、課題と感じているのは「取り組みが継続しない」ということ。
継続することで地域として子どもたちを育てる環境が整うのではと考えているものの、イベントを一緒に行っても1回きりで終わってしまうことが多いそう。
要因としては、チョイふるとして提供できる価値やメリットを提供できないからではないか、と栗野さんは話します。
また、会場から「チョイふるさんのような活動に参加したいと思っているが、仕事もあり難しい。また、サブスク的な寄付をいくつかしていることもあり余裕があるわけではない。でも、支援を必要としている子どもたちは確かにいる…。この状況のなかで自分はとても無力感を感じている。何かできることはないか?」との問いかけがありました。
栗野さんからは「ひとり親家庭の人たちは、自分たちは社会から必要とされていないんじゃないかと思っている方も多い。企業や地域の人が自分たちを見てくれているというのが伝わるだけでも、ほっとすると話す方もいる。温かいメッセージや声かけをしてもらえる機会があるだけでもとても良い」とのお話があり、「声をかけていいんですね!」と会場からは心強い反応がありました。
参加者からの声
終了後のアンケートでは、以下のようなコメントをいただきました!
・色々な立場の方の意見を聞く事ができ参考になりました
・打ち上げをしない理由に心打たれました
・地域のこどもを守る、助けるということは、未来の社会でイキイキと働く大人を増やすということにつながる
・うわべの話だけでなく、現状について深く話せた
・改めて自社で何ができるのか?自問自答した。むしろ個人(プライベート)でできそうなことにワクワクした
イベント企画、大募集中!
本交流会の最後には、SDGsパートナー企業による3月実施予定のイベント2件の紹介がありました。
どちらもパートナー同士の共創によって生まれたイベントです。
1社・1団体だけでは企画や実施が難しい場合は、複数パートナーでのイベントも可能です。
なお、「あだちSDGsパートナー」では、パートナーMeeting(交流会)に参加していない方からもイベントについての企画書を受け付けています。
◎条件
・あだちSDGsパートナー登録申請が完了していること
・足立区のSDGsやまちづくりを推進する内容であること
・2025年3月までに「あやセンター ぐるぐる」でイベント等を実施できること
その他、企画の応募・イベント実施についてのお問い合わせは
以下のメールアドレスにて受け付けています。お気軽にご相談くださいませ。
⇒ あだちSDGsパートナー2024年度運営事務局 adachi_sdgs@yuidea.co.jp
「あだちSDGsパートナー」募集中! 詳しくは下記のリンクへ。
⇒ 足立区SDGs未来都市特設サイト