NEWS アヤセ未来会議 お知らせ
2023.11.02
お知らせ

【10/21開催レポート】アヤセ未来会議2023 第4回を開催しました!

作成:株式会社エンパブリック
◯ 開催日時 令和5年10月21日(土)10:00~12:00
◯ 会場 オーエス東京ビル5階

第4回は、14名の皆さんにご参加いただき、「これからのアヤセに必要なアクションを デザインしよう」をテーマに、第2期アヤセ未来会議メンバーだからこそ見えてきた「自分のしたいこと」と「綾瀬のまちの課題・ニーズ」を組み合わせて、これから取り組んでみたいネクストアクションを考えました。


【1】 本日のテーマ「自分のしたい×まちに役立つ=アヤセの未来アクション」
全体ファシリテーター(株式会社エンパブリック代表 広石拓司)より、これまでの活動をふりかえり、第4回のテーマを紹介しました。
第1回から第3回では、「綾瀬を知る、してみたいことにチャレンジ、その過程で仲間とのミーティングに参加する」などの活動を展開してきました。

第4回は、「自分のしたい」ことに、「まちに役立つ」という視点を加えて、アヤセの未来アクションを考えることがテーマです。まちで動いていくときには、1つの大きな集団として1つになるのではなく、背景も立場も個性も強みも生き方も違う人が自分の力をフルに発揮し、ゴールに向かって助け合うことで目的を達成すること、その集合的(コレクティブ)な力が大事であることを紹介しました。


【2】 第3回~今日までのふりかえり、共有
(1)第3回からのアクション共有
第3回(9/9)から今日にかけて、参加者の皆さんから全部で22ものアクションが実践されました。そこで、2つのグループに分かれて行なったアクションの共有やそこでの気づきなどを話し合いました。

《グループでのふりかえりより(抜粋)》
・「あだち御朱印ラリー」(オリジナルの専用ご朱印帳を手に、賛同したお店をめぐって楽しむ企画)への参加を呼びかけたところ、早速参加下さった方がいた。
・これまでとは違い、地域の活動に頻繁に通いはじめた。限られた時間の中で、地域活動と家族との時間のバランスは難しいなあと感じた。  
・北野神社のお祭り訪問で、学校をあげての参加なども目の当たりにし、改めて地域で伝統を維持していこうという姿勢が見えてよかった。
・荒川土手で毎年2日間やっているイベントに参加し、防災についてのブースが勉強になった。                 
 

(2)グループ実践の共有
第3回で結成された「まちあるきグループ」からは、10/22(日)に実践を行うことが紹介されました。

まちあるきの内容は、「まちの調査グループ」が作成したまちあるきアプリを使い点字ブロックの調査をすること、まちのいろんなマテリアル(素材)を写真に撮りながら共有すること、そして最後はバーベキューを楽しむという紹介がありました。

「まちの調査(マップ&情報発信)グループ」では、まちあるきに使えるアプリの作成に加え、「あやせイベント」(@ayase_events)というInstagramアカウントを作成し、綾瀬地域を中心としたイベント紹介を始めたことが共有されました。一方で、情報が多く、1人では拾いきれないので仲間を募集したいという声もあがりました。


【3】 ワールドカフェ「私たちが見つけたアヤセの課題・可能性は?」
続いて、第4回のテーマである「まちに役立つ」を考えるため、「アヤセの課題・可能性」について、テーブルを変えながら短い対話を何回か繰り返すワールドカフェ方式で話し合いました。
ワールドカフェのテーマは、昨年度のアヤセ未来会議でも挙げられた綾瀬のまちの4つのテーマ(子ども、地域のつながり、アヤセのひと・こと・もの、アヤセのイメージ)をもとに行いました。

(1) 子ども
・子どもの問題は、①貧困のような課題を考える方向、②子どもたちが楽しく過ごすことを考える2つの方向がある。
・課題のひとつに「不登校」の問題があるが、例えばボランティアセンターに登録すれば支援が受けられる場合もあること自体、意外と知られていないのではないか。
・保護者も情報が受け取りきれておらず、発信と受信のマッチングができていない。
・子ども向けの活動拠点は、(活動している人の)子どものライフステージの変化に伴い、活動内容が変化することが多い。
・②子どもたちが楽しく過ごせるまちについて、「外国の方や、支援が必要な方と接する機会・場所をつくる」「農業体験からマルシェ」「何かに使えるお手伝いポイント」「中学生の制服おさがりサポート」「火を使う体験の場BBQ」「(地方からの)足立区留学」など多様なアイディアがある。
・情報を届けるには、拠点に来てもらうことが必要ではないか。空き家、学童など、使ってない場所、部屋、店舗を使えないか。

(2) 地域のつながり
・人が集まればテーマが遠くてもなんでもできるし、まさに未来会議という場は人とつながる場、地域のつながりの場になっている。
・子どもに何かしたいときには、大人(親)も一緒にアプローチする必要がある。
・高齢の男性は地域での対等なつきあいが苦手。地域社会との接点づくりが必要とされている。
・地域のつながりというと、自治会のイメージ。若い人が参加しないとなると、地区のお祭りに参加できなかったり、子どもにも影響が出そう。
・一律の情報は一律には届かない。本当に届けたい人に向けて情報を出して、その人に届けるには?ということを考えるのが大事。
・あやセンターぐるぐるは「やってみたいをやってみる場」にしたい。一緒に企画を考えるところから相談に乗って、実践までできるような形にしたい。
・「支えてくれる人(スタッフ)」×「参加して、他の参加者を誘ってきてくれる人」がいるといろんなことを始めたり、広げやすくなる。

(3) アヤセのひと・こと・もの
・綾瀬のお勧めスポットや魅力あるお店など、綾瀬の人も知らないことを知らせていきたい。知っているお店などをインタビューして発信していくことで、自分たちの活動の求心力も高めることができそう。
・発信の仕組みを運営するために、お金だけではなく、みんなで持ち寄れる、一緒に発信していくメンバーとなるような仕組みを作りたい。
・アヤセのおもしろいスポット(点と点)をつなぎ、スポットを1日で回れるツアーや、色々なイベントや団体やお店の活動などをまとめて「体験」できるところがあるとよい。学校で習う「ソーラン節」をみんなで踊れるような場など。
・地域の社会福祉施設のスタッフをしているが、施設を場所として活用してもらうなど、地域の人に使ってもらえたら嬉しい。
・町会は加入者が減り高齢化しているが、ずっと地域のことに関わり、色々な活動への理解もあり、なによりも地域のことをよく知っている方々なので、一緒に何かできたら良いと思う

(4) アヤセのイメージ
・区外の人と話すと足立区のイメージが悪いと感じる。足立区や綾瀬で検索すると昔の事件が出てきてしまい、治安が悪いイメージが出てしまう。
・住民は治安が悪いと微塵も思っていない。住んでいたら良いところがわかるが、伝わっていない。このまちが好きな住民がこれだけいるのだからもっと外に出していきたい。
・イベントなども個々でやっているから、まちのイメージとしては伝わりづらい
・作ったインスタを拡散するには?パン屋だったらパン屋など、ジャンル分けして食べ物やお酒などを入り口にしたらよいのでは?
・キャッチーなイメージづくりが必要。(せんべろ(千円でべろべろに酔える)、おしゃれ、パン屋のまち、目黒のサンマのような綾瀬の〇〇、東京武道館つながりでスポーツのメッカに、等)
・イベントもやっているが、どうしても特定の人だけが発信したり、参加したりしている気がする。1回では何も起きない。イベントでのきっかけづくりと継続が必要。
 

【4】 ニーズとアクションを考えるグループをつくろう
ワールドカフェでの対話をふまえ、4つのテーマについて、各グループから「これから考えていきたい綾瀬の課題・ニーズ、アイデア」を発表いただきました。
さらに、各グループからの発表をふまえ、アヤセ未来会議だけではなくこの先も見据えて自分が関わってみたい、考えてみたいテーマにそれぞれが集まり、4つのグループを結成しました。

■ 持続できる子どもの拠点
・「①貧困、不登校などの課題解決、②子どもが楽しく過ごせるまちにする」の2方向から考えることが必要だと思った。
・まずは、情報を届ける仕組みづくり。今ある取組みや拠点も、うまく届いていない。特に問題を抱える家庭に届きにくい側面がある。
・また、情報を気軽に投げかけられるような、楽しく過ごせて、持続的に存在する場所づくり(空き家、空きスペースなどの活用)。

■ パンでつながるアヤセ
・パンをテーマに子どもからお年寄りまで老若男女集まったり、支援が必要な人の働くパン屋さんともコラボできるイベントがあると、つながるきっかけづくりになると考えた。
・綾瀬=パンのまちのイメージをつくれれば、アヤセというまちの発信にもつながる。

■ 非公式アヤセ観光協会
・非公式のアヤセ観光協会があったら良いというアイデアが出た。
紹介する側・される側・利用する側で、Win-Winの関係を作り、持続的な仕組みを目指す。地域のイベントやお店の情報、町会のお神輿の担ぎ手募集、○○施設を活動場所として活用できます!など、広く、アヤセのひと・こと・ものを発信していく。
・お店などと協力しながら、一緒に運営していく体制についても考えてみたい。

■ アヤセで起きている動きをつないでいく情報発信
・アヤセを表すキャッチーなフレーズを作って発信していくことを考えてみたい。
・アヤセ未来会議のアクションも繋がっているところがあるので、チーム活動の様子などインスタグラムなどのツールを使いながら、各チームの動きを把握し発信していけると良いと思った。


【5】参加者の声(参加者アンケートより抜粋)
〇第4回の感想・気づき
・綾瀬の新しいイメージを創りたい。新しいブランディング。
・4つのテーマ全てに共通して"情報の発信"が課題。適切な情報発信が必要。
・イベントや拠点は多いが情報が上手く届いていない。
・子供のための拠点はあるが、情報発信が弱く、認知されていない。
・やっぱり拠点がほしい。
・持続できるコンセプト
・新しいことはやったらいい!!
・全てのテーマがつながるために、うまく相互連携したい。


まとめ
第4回は、これまでのアクションもふまえながら、4つのテーマで「まちに役立つ」という視点で、今の綾瀬の課題やニーズをまちに暮らすみなさんの生活を考えました。最終的に立ち上がった4つのグループも踏まえて、これからみなさんがどのように具体的なアクションを作り上げていくのか、楽しみになりました。
アヤセ未来会議は、次回で最終回となります。
12/16(土)10:00~12:00に開催予定です。