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2023.04.10
イベント

【3/26開催レポート】あだち×SDGsトーク会

3月26日(日)、"1 階づくりはまちづくり"を掲げる株式会社グランドレベル 田中元子さんをゲストに迎え、地域活動に関心のある方々に向けて特別公演&ワークショップをしていただきました。

●イベント詳細
3⽉26⽇13:00〜15:30
13:00〜13:25 足立区SDGs未来都市の取組紹介
13:25〜14:20 特別公演
14:30~15:30 ワークショップ

<ゲスト紹介>
建築コミュニケーターとして、建築関係のメディアづくりに従事され、2016年に「1階づくりはまちづくり」をモットーに、株式会社グランドレベルを設立。空間・施設・まちづくりのコンサルティングやプロデュースなどを全国で手がけている。自身が手がける「喫茶ランドリー」では、数多くのイベントが持ち込まれ、あらゆる世代が集まる「私設公民館」になっている。

● 講演した内容
「あなたが何者であるか」がわかるまちは、よいまちだ
この言葉は、元子さんが綾瀬を見て思い浮かんだ言葉。今回はじめて綾瀬を訪れて街並みを見ていると、チェーン店ではなく、個性的なお店が多かったからとのこと。

株式会社グランドレベルは「1階づくりはまちづくり」を合言葉に、誰もが触れる「1階」を拠点にまちづくりを図ろうと2016年に設立されました。元子さんがいう「1階」は「まちの人が生き生きと活動しているところが見える場所」です。
元子さんが手がける「喫茶ランドリー」は、私設公民館を目指し「老若男女が集まる場所、分け隔てなくこの空間を楽しみ、くつろぐ場所。そして来る人の能動性を発露させ、喫茶ランドリーの価値を訪れる人なりに見出してほしい」という思いがあります。
魅力的な空間を作るためには、ハード面(空間・環境的な豊かさ)やソフト面(サービス)の充実だけではなく、人と人の間に生まれるコミュニケーションや繋がりが大切とのこと。これらを意識した喫茶ランドリーでは、オープン半年で地域の方による100件を超えるイベントが行われたり、オープン当初はシンプルだった店内が、訪れた方が持ち寄ったもので装飾され、実家のような温もりのある空間になっています。

マイパブリック屋台は、誰もがカジュアルに公共になれるもの
後半のワークショップでは、「パーソナル屋台」=街の中でふるまう、自分が楽しいと思えることを考えました。今回は、まちの課題を解決すること、ほかの人のためということはあまり考えないで、自分自身の気持ちを最優先に考えていきました。振る舞うものは何でもよいです。元子さんも、自分が楽しいと思える「コーヒー」を振る舞うことで、人とつながることの楽しさを常に味わっているようです。
参加者からは、味噌をたくさん作ったから「焼きおにぎり屋台」をしてみたい、好きなことに没頭できる時間をふるまう「部室屋台」など個性豊かな屋台が出ました。
最後に、元子さんから、「まちはみんなのものであり、「個」の能動性がまちに表出することでまちの風景を作っていいきます。あなたが本当に「やりたい」を実現することがまちづくりである」と、言い締めくくりました。