足立区の未来
向けたアクション

小さな一歩の積み重ねで、
足立区の未来がつくられています。

2024.01.15
レポート

一杯のスペシャルティコーヒーが対話を生み、街づくりを楽しくするカフェへ

店主の下薗さん

糸電話を模したお店のロゴには珈琲豆やイニシャルも隠れています

「金木犀のラテ」など、季節に合わせたメニューも

夕暮れに灯るやさしい光を生む照明も下薗さんセレクト

コーヒーに合う陶器やモシモシコーヒーオリジナルグッズも販売

日常をプラスで彩るようなカフェの空間で、スペシャルティコーヒーの美味しさが人と地域をワクワクさせるきっかけになってほしいと、MOSHIMOSHI COFFEEの店主を務める下薗裕未さんにその想いを伺いました。

PROFILE

MOSHIMOSHI COFFEE(モシモシコーヒー)

足立区東和にコーヒースタンド「MOSHIMOSHI COFFEE(モシモシコーヒー)」を開業。産地からお客様に届くまでトレーサビリティ(透明性)があり、生産者への利益還元が高い「スペシャルティコーヒー」を学び、その姿勢に共感。美味しいだけではなく、生産者へ利益が還元される公平な一杯を届け、街の人と対話を重ねながら、人と地域をつなぐカフェを目指し経営しています。

MOSHIMOSHI COFFEE(モシモシコーヒー)
https://moshimoshi.buyshop.jp/

下薗裕未さん
結婚・転職を機に足立区へ。MOSHIMOSHI COFFEE店主。

MOSHIMOSHI COFFEE(モシモシコーヒー)

スペシャルティコーヒーを通じ利益を正しく還元できる社会へ

学生時代に出会った一杯のコーヒーが、現在のカフェづくりにつながっている、と語ってくれた下薗さん。「友人に誘われて訪れたカフェで飲んだコーヒーが、フルーティーで後味が甘くてびっくりしたんです。今まで飲んだコーヒーとはひと味違う。カフェの佇まいやオーナーさんの活動も素敵で、自分もいつかこんなお店を作りたい、という想いが生まれました。(下薗さん)」

大手コーヒーメーカーに勤務し、新店舗の立ち上げなど実務経験もあった下薗さん。結婚・転職を機に足立区に住み始め、わずか3カ月後にはカフェ作りへの想いを叶える「MOSHIMOSHI COFFEE」をオープン。スペシャルティコーヒーを取り扱うにあたり、豆本来の味を知ってほしいとあえてブレンドは作らず、お客様との対話を楽しみながら、好みに合わせたこだわりの一杯を丁寧に淹れるスタイルを貫いています。

SDGsへ関心を持ったのはスペシャルティコーヒーの勉強がきっかけだったそう。「コーヒーが種から1杯のカップに入ってお客様へ届くまで、いつ、どこで、誰によって作られたのか透明性があること。商品になるまでの道のりがきちんと追跡できることが重要です。美味しさに加え、頑張った人がきちんと報われる仕組みづくりがスペシャルティコーヒーの定義に含まれています。美味しい豆を作った生産者が正当に評価される社会。頑張った人が利益を享受でき、飲む人も美味しい、生産者には報酬が届く、全員がちゃんとハッピーになる形で還元されていくスペシャルティコーヒーのあり方が、SDGsとつながっていたんです。(下薗さん)」

「世界中でフェアに扱われる美味しい豆を届けたい」と、農園の方の顔がわかるような取り組みなどにも関心を深められているとのこと。世界中から届いた一杯の美味しいスペシャルティコーヒーがMOSHIMOSHI COFFEEで新たな対話を生み、街と人とのつながりを生み出しています。

関連するSDGsゴール

目標1
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Words for the Next!

未来の足立を見据える「MOSHIMOSHI COFFEE」下薗さんの語録

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ライター

足立区の魅力を教えてください。

下薗さん

当初は関西に戻りお店を出す予定でしたが、足立区に住み始めたら居心地が良すぎて「逃げたくない街」になってしまって。大阪に比べ東京は静かな印象がありましたが、足立区で働く店員さんとの会話や、電車内でも気軽にお喋りできる雰囲気がありほっとします。人と街がほどよい距離感でつながっているところが魅力です。

ライター

今後の足立区に期待することは?

下薗さん

ベビーカーが来たらさっとドアを開けてくれるお客様がいて、そんな姿を見ると嬉しくなるんです。困る人をさりげなく助けてくれる人が多い街。老若男女問わず、コミュニケーションを取りながら助け合えるような、これからもっと楽しいこと、イベントが増えて住みやすい街になっていく力があるんじゃないかな。

ライター

これからチャレンジしてみたいことはありますか?

下薗さん

地域、人、楽しいコトがもっと発展していくような取り組みを、コーヒーを通じて行いたいと目論んでいます。ただ場所だけを提供するのではなく、一緒に作っていくような、ワクワクする取り組みができればいいなと。街のあちらこちらに古くからある建築物や石畳などの素敵な環境を活かし、新しい価値を創造できるような企画にも参加していきたいです。美味しいコーヒーをきっかけに対話が生まれ、人々が街で過ごす時間がもっとたのしくなるようなアイデアに発展していくことができればいいですね。